皆様お変わりありませんか?
大谷酒造の今期の酒造りは、昨年の10月30日に出雲杜氏たちが蔵入りし、今年も、「良いお酒が出来ますように」と平田の松尾神社の神主さんにお祓いをしていただいてからお酒の仕込みが始まりました。
12月には、新酒が次々に生まれていて蔵の中が新酒の香りに包まれています。これから酒造りの最盛期となり、3月の甑だおしまで忙しい日々が続きます。
今年、最初にしぼった濁り酒や純米しぼりたて生は
フレッシュで口当たりが良く、「すごく美味しい」と
好評発売中です。今年の酒米は出来が良かったので、
お酒も美味しいで~す。
去年の正月は記録的な大雪でしたが、今年もまた旧正月
から大雪です。お酒の仕込みの時期に寒くなり、
寒仕込みには有り難いことです。しかしながら、
いつものこととはいえ、雪かきは重労働で大変です。
今年もまた、正月前には、契約農家の方が杉玉を造って
持ってきてくれました。新酒の仕込みがそろそろ始まり
ますよという合図だそうです。この杉玉が茶色になる頃、
お酒も飲み頃をむかえます。
この冬も、「鷹勇」のお酒を坂本総杜氏の指導のもと、
奥村杜氏を始め蔵人たちが心をこめて一生懸命造って
います。皆様に喜んでいただけるお酒、心に残る酒を
届けていきたいと思っています。皆様に美味しい「鷹勇」
を飲んでいただいて、元気になっていただけたら嬉しいです。
(大谷酒造株式会社 大谷)
2010年9月、弊社の酒蔵及び倉庫を使用して、
韓国ドラマ「アテナ:戦争の女神」の撮影が行われました
こちらのドラマ、韓国では昨年末に放送がスタート、
国内では今年の4月から WOWOW にて放送され、
今では毎日のように撮影地を見ようと観光のお客様のご来店があり、
大変賑わっています!
このドラマのワンシーンに弊社の清酒「此君」のこも樽も登場します!
撮影地を巡るツアーや、ご予約をいただければ酒蔵の見学も承っておりますので、
皆様ぜひ遊びにお越し下さい
お待ちしております
(高田酒造 高田)
私は出演しませんが、劇中のどこかで三朝正宗の1升瓶が登場します。要チェックです(笑)
2011年11月12日より全国順次ロードショー!
くわしくはこちら↓

(藤井酒造合資会社 藤井剛)
「強力せんべい」:地元のポン菓子屋さんに依頼し作成しました。強力米を爆発させ成型した煎餅に地元の醤油(キッコーナン)で軽く味付けしています。あっさり系の味で香ばしい風味です。原料米が僅かな為、12~5月の間、月産100袋程度限定販売しています。8枚入り300円です。
「強力飴」:強力の酒粕を溶かしこんでいて懐かしい素朴な味わいです。金太郎飴状であり、一粒は22×10mmの大きさ一袋9粒入り、260円です。通年販売。
「強力酒粕入りくず餅」:純米吟醸「強力」酒粕とくず餡、意外な組み合わせですですが、絶妙な味を出しています。ほのかな酒粕風味が大好評です。1個43g、8個入りセット1,260円です。6~10月限定。
鳥取県には全国でも珍しい湯梨浜町、野花(のきょう)地区だけでしか栽培されていない梅「野花豊後」があります。この梅は熟すと直径が5~6cmにもなり、甘酸っぱくそのまま食べられるほどの美味しさになります。
この梅は元々少し遅い品種ですが、今年は天候不順のため10日ほど遅れていました。この完熟梅を使った梅の酒の漬け込みが7月上旬で漸く終わりました。鳥取県産の特別栽培の山田錦100%の日本酒に漬け込みました。これから2~3年間漬け込んだままです。まさにメイドイン鳥取県。出来上がるのが楽しみです。
さて、今回は「第35回智頭どうだんまつり」のご紹介です。
以下、ちょっと町のHPから引用させていただきます。
日 時 : 平成23年5月13日(金)・14日(土)・15日(日) 9:00~15:00
会 場 : 智頭町民グラウンド
内容:
《どうだん展示即売会》
花を楽しみ紅葉を楽しむ「満天星(どうだんつつじ)」は花も色も多彩。展示即売。
《どうだん娘モデル撮影会》
どうだんつつじをバックに撮影会開催。
《地産地消コーナー》
新鮮な智頭町特産品や地元物産品をお得な価格で提供!
・35回目を迎える今年は、「智頭宿」で
①どうだんつつじ鉢植え展示販売
②第1回~34回までの歴代どうだん娘を写した「ポスター展」
③智頭~大原~平福 三宿場連携!「三宿屋台村」
を開催します。
※期間中、5月14日(土) 9:00~13:00 1日限り
河原町商店街で
新鮮農産物・特産物「ちづ・おかげ地蔵市」開催!
新鮮な地場野菜をはじめ、加工品、お弁当などを販売いたします。
当日は一日限りの歩行者天国!
ということで、今回はいつもの町民グランドだけではなくて
諏訪泉のある智頭宿内や河原町商店街でもいろんな催しがあるとのこと。
ぜひ、智頭町へおいでください。
ちなみに、諏訪泉 純米吟醸 満天星 は
智頭町の町の花「満天星(どうだんつつじ)」からネーミングしております。
(諏訪酒造 東田)
日差しは春めいてきましたが、まだまだ風は冷たいです。晴れた日には、大山がくっきりと見えます。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
3月11日の東日本大震災は甚大で未曾有の大災害でした。被害にあわれた方,おなくなりになられた方へお悔やみとお見舞いを申し上げます。 弊社も従業員と蔵に携わる人達みんなで義援金を集め、それを救援物資にかえ、3月25日に琴浦町の集荷場所に届けました。
少しでも被害にあわれた方のお力になれれば嬉しいのですが・・・
こういう厳しい状況下ではありますが、当蔵は3月30日甑祝いも終え、4月下旬には、皆蔵の時期を迎えます。
夏の暑さの中でお米の出来がどうだろうかと心配し、冬の寒さで麹母が湧かないのではと心配しましたが、皆様のおかげで無事に美味しいお酒を造り終える事が出来そうです。
弊社は、創業以来、初めてリキュールを造りました。
無花果のリキュールです。
いちじくは、地元の琴浦産の「桝井ドーフィン」と島根県多岐産の「蓬莱柿」を使いました。
特別な栽培方法で農薬をあまり使わずに皮まで食べられる糖度の高い美味しいいちじくを使い、鳥取県原産の新しい酒米「鳥姫」を使って造った純米酒の中に漬け込んで造り上げました。
純米酒の中に無花果の旨味が溶け出して、ほのかなワイン色のクィーンの名にふさわしい上品な甘みの不思議な美味しさのリキュールが出来上がりました。
弊社は、3月1日から4日間、幕張メッセで開催された「フーデックス ジャパン2011」に出展しました。
従来の日本酒はもとより、「とろける無花果 琴浦完熟リキュール いちじくクィーン」を試飲された皆さんの評価も上々でした。
ぜひ、一度、皆様も蔵元がつくった美味しいリキュールをおためしください。
今年も2月5日(土)に智頭町では「智頭宿雪まつり」が
開催されました。
毎年、いろんな雪灯籠に火が入りお客さんでにぎわいます。
画像は、諏訪泉前の雪うさぎです。(ちょっとメタボ気味です)
(諏訪泉 東田)
酒造りにはもう少し寒いほうがいいのですが。
できたら、気温も一定のほうがいいのですが。
蔵人になり今まで気にしなかった天気予報の気温を見て、一喜一憂してたりします。
境港の鬼太郎ロードにある当社直売店には今日も大勢のお客様がいらしています。
お客様を迎えるのが、下の写真。

田の神さまです。
インパクトあります。
鳥取県では11月の第4週土曜日が何の日になっているか、みなさんご存知でしょうか?
「松葉かにの日」なんです。
今年は11月27日の土曜日でした。
毎年開催されて、当初は県内の方が多かったこのイベントですが、観光バスや県外の方も
大勢着て頂き賑やかな会場雰囲気となっていました。
かに汁の無料サービスやビンゴ大会、かさ踊りなど沢山の催しがある中、
弊社も会場で清酒の販売を行いました。
この日は朝が寒く、また、会場が港と言う事もあってカップ酒を熱燗にして販売しました。
観光バスでのお客さんが多かったのでもちろん熱燗も沢山うれたのですが、
お土産用の大吟醸のお酒など思ってもいなかった商品を求められる方が多かったので
ちょっと戸惑いましたが、直接、お客さんとお話が出来て鳥取県の感想やその方の町のことなど
沢山のお話が出来てとても楽しかったです。
今後もこうしたイベントを通じてもっと皆様ともっともっとふれあいを持って、鳥取県の日本酒は美味しいんだな
と感じてもらいたいなと想う一日でした。

大黒さまと白うさぎの神話で知られ、「古事記・日本書紀」にも記されている由緒ある神社です。神社の前には、いかなる旱天・豪雨にも水の増減がないという「不増不減の池」があり、神話によればこの池で、皮をむかれた赤裸の白兎が真水で身体を洗い、ガマの穂でくるんだ、と云われています。
11月には鳥居奥・石段左側に大国主命と白兎の砂像を作成準備し、初詣に備えています。
神社正面は「白兎海岸」です。ワニ(鮫)の背中を飛び渡り辿り着いたとされる島があり、飛び石のような岩も有ります。この海岸近辺は夏季の海水浴シーズンばかりでなく年中通してサーフィンのメッカとなっています。
中川酒造株式会社 中川盛雄
蔵元の軒下に吊るされている緑色(または茶色)の球体を見かけたことはありませんか?
これは「酒林」と呼ばれるもので杉の葉で出来ています。見た目からそのまま「杉玉」と呼ばれることもあります。これにはいったいどんな意味があるのでしょうか?
これは諸説ありますが、大別して2通りの説があります。
一つは、新酒が出来た(あるいは搾り始めた)印として吊るすというものです。酒林が吊るすことで街の人々に新酒ができたことを知らせているわけです。
また、酒林→新酒ができる→酒粕もできる、というわけで人々は「商店にそろそろ酒粕も出始めるな」と酒林から酒粕の出荷時期も予測していたようです。
さらに、酒林は生の杉の葉で出来ていますので最初は青々とした濃緑色をしていますが、徐々に茶色く変色していきます。 この酒林の色彩の変化を酒の熟成になぞらえて、「酒林が青いうちは酒が若く味が落ち着いていない」と酒林が茶色くなるのを心待ちにした人もいたとか。
さてもう一つの説は、酒造り開始の合図として酒林を吊るすというものです。
こちらの場合は酒林が茶色くなる頃には新酒が出来るという、酒林の色彩の変化が酒造工程の進み具合を知らせていたというものです。
私が聞いているのは一つ目の説ですがどちらの説にしても、酒林が“新酒が出来る時期を知らせていた”というのは間違いないようです。
私の想像ですが、酒林の持つ意味に諸説あるのはもしかしたら地域によって異なっていたのかもしれません。
地域によって気温、湿度、あるいは日照時間などの気候は異なり、当然酒林が茶色くなっていくスピードも異なるわけです。
ですから、酒林が茶色くなる日数がある地域では新酒が落ち着く日数、またある地域では新酒が出来上がるまでの日数に当てはまっていたのかもしれません。
“新酒が出来る時期を知らせる”酒林。今日はそんな酒林を作成している工程を紹介しましょう。

まず、完成品の半分くらいの大きさの球体を太い針金と金網で作成します。地域によってはこれを藁で作るところもあるようですが、うちは針金だけで作ります。

次に、適当な長さにカットした杉の葉を球体の底部から上に向かって挿していきます。


ギッシリ詰まったら綺麗な球体になるように余計な杉の葉を刈りとって完成。

杉の葉といえどギッシリ詰まっているためかなりの重さです。
最後に、うちの旧店舗の軒下には茶色い酒林がいくつもぶら下がっています。
それは“飲み頃の熟成酒がたくさんありますよ”というメッセージです(笑)
そもそも酉(とりへん)とお酒には何の関係があるのでしょうか?
今回は、このあたりにスポットを当ててみましょう。
実は、十二支の酉の字に一致する動物が「鳥」である為に「とりへん」と呼ばれていますが、「酉」には飛ぶ鳥の意味はなく、もともとは酒の壷の形を表わした象形文字だそうです。
ですから、酒に関係のある漢字に「酉」が使われるんですね。
他にも酉の付く文字の中で、配・酬などもありますが、「配」はお酒(酒の壷)を配る人を意味するそうですし、「酬」は主人が客にお酒をすすめる事を指したところから、応酬・報酬などのように「こたえる」「むくいる」という意味になるそうです。
また、医という意味の字の旧漢字に含まれる酉は、薬を意味し、古くはお酒が薬に使われていた事を示しています。
このように酉の付く字はなにかしらお酒の意味を持っていて、これらを1つ1つ調べて行くだけでお酒の知識が増えそうですね。
最後にもう1つ、「醍醐味」とは?
酪農の酪は乳酒の事を言い、その中でも味の良い物を「醐」と言います。
「醍」とは味の濃いお酒の事、従って「醍醐味」とは、味濃く素晴らしいお酒の味と言う事になるようです。
他にも酉(とりへん)の付く漢字は、60字以上!あります。
漢和辞典で調べてみると、まだまだおもしろい由来が見つかりそうですね。
今年の夏の長いことと言ったら、観測史上初らしいですね。
皆さん、負けずにお元気のことと思います。
さて、夏はやっぱり、純米酒のお燗酒を呑みましょう。
お酒はお腹に入ると、体温近くまで温まってから吸収され始めます。
冷たいお酒をお好きな方はもちろんそれでも結構ですが、あまり強くない方に冷たいお酒をお勧めしません。
冷たいからと、グイグイ呑むと、お腹の中で遅れて温まったお酒が回り始めますから、気がついたときには、呑みすぎた~ となりがちです。
また、舌の味覚も冷えると感度が鈍り、適度な温度がないと上手く働きません。
適度に温めたお酒は飲んだら間もなく吸収され、ほどよい酔い心地をもたらし、お酒だけでなく、お肴、料理の味も引き立てます。
ですから、体力と食欲の落ちやすい季節にこそ、米のエキスたっぷりの純米酒をお燗にして、体に優しく、料理を美味しくして、食欲を出してください。なお、お酒の合間に時々和らぎ水を召し上がってくださいね。
「和らぎ水」は氷も入れない普通の水でいいですよ。
梅津酒造有限会社 梅津
弁天さんは人里離れた山奥に祀られています。
参道のそばを流れる清流と苔むした岩場を木々が取り囲み、
凛とした空気が漂っています。
大祭は毎年9月初巳の日に近い第一土曜~日曜、今年は、4日(宵宮)、5日(大祭)に執り行われ、当日は福餅まきや辨天娘菰樽等の特産品が当る福引などのイベントもあります。
「辨天娘(べんてんむすめ)」の名前の由来となる弁天さんのご利益は、
縁結び、海上安全、家内安全、交通安全、商売繁盛等。
普段は静かな山の中も、大祭中は夜通し参拝者で賑わいます。

こんにちは。
前回、次はお酒と料理との相性の話を・・・と書きましたが、その前に、
こんな疑問が・・・
日本酒はその他のアルコール飲料に比べ飲むと太り易いのか?
イメージからすると、そんな気もします。日本酒(純米酒)の原材料は
米・米麹。つまり、米からできる酒。何だかカロリーも高そう・・・
酒類のアルコール分とカロリー (五訂 食品成分表より)
酒類 アルコール分 100mL当たりエネルギー(kcal)
ビール 4.6% 40
発泡酒 5.3% 45
清酒 上撰 15.4% 109
純米酒 15.4% 103
吟醸酒 15.7% 104
白ワイン 11.4% 73
赤ワイン 11.6% 73
本格焼酎 25.0% 146
成分分析の数値と、実際に飲む量から考えれば、イメージするほど、
日本酒だけ摂取するカロリーが高くなる=太りやすい、とは言えなさ
そうです。
肥満の原因は過食=カロリーの取りすぎと、運動不足といわれており、
アルコール自体に体内蓄積性はないそうです。
しかし、お酒を飲みながら身体に必要以上のカロリーが補給されると、
結果的に、体内に脂肪となって蓄積され肥満の原因になる。
カロリーが問題なので、肥満防止にどの酒類が良いとか悪いとかという
ことはないとか。
(新・酒の商品知識((独)酒類総合研究所・編)参照)
そもそも、食品のカロリー計算って、よく分からない・・・
現在では、カロリー計算の定義もいろいろ変わっているようで、
実際の体内での消化性や燃焼形態の影響抜きに考えるのは
ちょっとナンセンスのようですね。
(ちょっとどころではないですが)
日本酒は太るから飲まないほうが良いと言う医者がたまにいますが、
市販の薬でも治る風邪くらいなら診てもらっても、それ以上の病気は
もっと信頼できる医者を探したほうが良さそうなのは間違いないでしょう。
日本酒を飲むと太る理由を、単に、「糖類が多い」なんて言ってる人は
それこそ要注意(笑)
日本酒中に生成されるアミノ酸はもとより、糖類(オリゴ糖なども)の
組成的なことを製造技術の観点から見るとまた面白いかもしれません。
料理との相性についてもより根拠ある話ができるようになるのかな・・・
閑話休題・・・
やはり、適量飲酒、バランスの良い食事が一番良いという、
ありきたりなことになりますね。
とりとめない内容になってしまいました。
日本酒はその他のアルコール飲料に比べ飲むと太り易いのか?
他の酒類との比較ではそういったことは無いようです。
日本酒中の糖類について、カロリー計算の上でも一口に「糖類」
といっても、吸収されやすい糖類、そうでない糖類など様々。
日本酒中の糖類=ブドウ糖(グルコース)=カロリーも高くなる、
というイメージは、ナンセンスのようです。
しかし、食欲をそそるお酒でついつい食べ過ぎるとなれば話は違う、
となるでしょう。
「飲み過ぎ注意」ではなく、「食べ過ぎ注意」と表示しなければならない
ようなお酒を造りたいものです。時代の流れと逆行してるかも・・・(笑)
最後に一言、 「酒は純米、燗ならなお良し」
(福羅酒造有限会社 福羅)
毎日、じめじめしたお天気と大雨が続いております。
ここ智頭町でも、一昨日から大雨注意報やら警報やらが出るほどの大雨です。
学校は臨時休校になるし、列車(因美線)は運行中止になるし、大変です。
大事にならないとよいのですけど。
さて、もうすぐ梅雨明け、そして暑い夏が来ます。
夏の蔵は、何をしているか?ってよく聞かれます。
実は、諏訪泉では基本的には、何もしません。
冬季、休みなしで酒造りをしていた蔵人、社員は、その分のお休みをいただきます。
また、酒造りに直接かかわらない社員も夏は完全週休二日になります。
でも、大事なことは、ここからです。
人は何もしていませんが、
春に火入れ(低温殺菌)をしてタンクに貯蔵されたお酒は蔵のタンクの中で熟成の時を過ごしています。
タンクでの熟成は、ゆっくり温度が上がって、ゆっくり下がる、良い熟成には欠かせません。
冬は人が頑張り、夏はお酒が頑張って、良い酒になります。
蔵の室温は、お盆の約1週間ほど、日中は30度を越えますが、朝晩は割合涼しく25度くらい。
お酒の温度はそれほど上がらず20度程度でしょうか?
お酒造りは、その土地の風土にささえられてます。
(なお、何もしないと言いましたが、次期の造りに備えて、夏場は機械や建物の修繕、補修の仕事はします。)
清酒といえば何から出来ているでしょうか?
と聞かれて「・・・?」と答える人が時々います。ビックリですが、これが現実かと、蔵元としてもっと努力せねば! と思います。もちろん、ここにいらしたあなたのお答えは即座に「米」又は「米と米麹(こうじ)」であることを信じています。
さて、実際に酒税法では、米と米麹の他に幾つかのものが原料としての使用を認められています。
「醸造用アルコール」「糖類」「酸味料」など。
清酒、すなわち日本酒といえば、「米の文化の国」である日本の酒ですから米で造ったものが原点のはずですが、第二次大戦の頃の米不足等から、当時の緊急的な措置として、その他の物品の添加が始まりました。戦後もそのまま残り、現在「清酒」として販売されているのは、7~8割以上が「米、米こうじ」以外の原料も使われているものです。
昔ながらの「米と米こうじ」だけを原料としたお酒を、現在では『純米酒』と呼んでいます。
「酒は純米、燗ならなお良し」と唱えられた上原浩先生の膝元である、鳥取県の蔵元の造る清酒の中で、純米酒の比率は全国平均に比べて、高くなっています。そして、これからもますます高くなります。
純米酒はその他の清酒に比べて、蔵元ごとや、造り方による個性がハッキリと出ています。
また、お燗にしても温度によって味が様々に変化します。これらを幅広く楽しんでいただけます。
皆様も、ぜひとも鳥取県の純米酒をご愛飲いただき、応援のほどどうぞよろしくお願いします。
梅津酒造有限会社 梅津
こんにちは。
今回は、お酒の話をするときによく聞く、「お酒の甘・辛」について、少しお話させていただきます。
みなさんの中には造り酒屋の蔵見学に行かれたことのある方もいらっしゃると思います。
蔵見学のときに欠かせないのが、お酒の試飲ですね。
お客様との話の中ででてくる、「この酒、甘口だわ」とか、「この酒は辛口でうまいな」という会話、私も大変興味深く伺わせていただいています。
自信満々に「これは、甘口だな。間違いない」と言われるお客様に、「いいえ、辛口のお酒ですよ」といってびっくりされることはよくあります。(その逆も然り)
「お酒の味はよくわからないわ」と、御自身の舌に自信のないようなお話をされるお客様もいらっしゃいます。
お話を伺うと、味の違いなどしっかり感じられるにも係わらず、味音痴だと思っていらっしゃるお客様、お酒の味はわからないと決めつけてしまっているお客様が結構いらっしゃることに気づきます。
どうも、お酒の「甘口・辛口」表示の解釈・理解にそうなる原因の一つがあるように思えます。
お酒の「甘口・辛口」は、「日本酒度」という単位を指標にしており、ゼロを境にプラスになるほど辛口、マイナスになるほど甘口となり、清酒の比重を表す日本酒独特のものです。
私も酒造りにおける重要な指標として、この「日本酒度」を使用していますが、味の決め手としては、目安程度にしかしていません。
なぜなら、日本酒度はお酒のエキス分やアルコール度数により変化するものだからです。そしてお酒の味は、日本酒度だけでなく、酸度など他の要素も大きく影響しています。
日本酒度がマイナスで、甘口表示のお酒も、イメージではベッタリとした飲み口とか甘~いお酒とかイメージされるかもしれませんが、酸度が高ければ後口がサッパリして軽快な口当たりとなります。
逆に日本酒度がプラスで辛口表示のお酒も、原酒であるとか、エキス分の多目の酒、口の中で味わいがふくらむ酒などであれば、イメージよりも辛いとは感じません。
お酒の甘口・辛口を示す日本酒度は、お酒の重要な指標であることに違いありません。しかし、お酒の味はそれだけでは分かりません。もっと自分の舌、感性を信じ、自由に表現し、楽しんでもいいんじゃないでしょうか。
鳥取県においても各蔵元が個性的なお酒をそれぞれ造っています。
型にはまった言い回しでは表現しきれないものもあるでしょう。ぜひ、皆さんそれぞれの感性で鳥取のお酒を楽しいでいただければと思います。
今回はこのへんで終わりとしたいと思います。
美味しい地酒になくてはならないのが美味しい酒の肴。
次回は料理との相性などのお話ができればと思います。
最後に一言、 「酒は純米 燗ならなお良し」
(福羅酒造有限会社 福羅)
『大隅国風土記』には、 「口噛みの作業は巫女に限られる」と記録されており、お酒を作ることを表す「醸す(かもす)」という言葉の語源とも言われています。
稲田本店の 酒名でもある「稲田姫」、稲田姫を助けるべくスサノオの命が大蛇を退治するヤマタノオロチ伝説をご存知でしょうか?ヤマタノオロチとは『日本書紀』『古事 記』に登場する頭が9つある大蛇(頭が9つ=八つ又、なので「ヤマタ」)で、スサノオノミコトに退治されたとされています。
神話、物語の域を出な いお話ですが、この中に「スサノオノミコトはオロチを酒で酔わせて退治した」、というくだりがあります。
ヤマタノオロチ伝説は、紀元前2世紀頃の 話とされていますので、この頃には「酒」というものは存在していたことになります。
ただし現在のような液体とは違い、箸でつまんで食べるといった 「食べ物」としての要素が強いものだったようです。
8世紀、奈良時代初期頃には、中国で開発された麹による酒造りの方法を、百済から「須須許里 (すすこり)」が持ち帰り、ここから米麹を使った醸造法が普及するようになる、と『古事記』に記されています。
律令制度の確立で「造酒司(さけの つかさ)」という役職が設けられ、朝廷のための酒の醸造技術が整えられたとされています。
このように、遥か古代から人間とお酒の関係は深いものが ありました。
そしてこれからも人類にとってかけがえのない存在であり続けるでしょう。
このお話は、また次回リレーが回ってきた時に続きま す…
鳥取県内の蔵元がリレーでつなぐ日記が始まります。
大体隔週でつないでいきたいと思います。
さて、第一回目のテーマは「杉玉」です。
この杉玉、写真にあるように杉の葉を丸く形作ってつるすものですが、造り酒屋のシンボルともいうべき存在です。
知らない町でも、この杉玉があると酒蔵だということがわかります。
一般的には、「すぎだま」ですが、酒屋は「さかばやし」とも呼び、
造り酒屋が新酒が出来た時に、軒先に吊るしたもの、一説には、日本最古の「看板」という説もあります。
また、奈良の三輪明神 大神神社は、酒の神様として、京都の松尾神社とともに良く知られてますが
この大神神社では、「しるしの杉玉」を酒造りのお守りに酒蔵に授 与することで有名です。
この画像の杉玉は、鳥取県智頭町の諏訪酒造のもの。
諏訪酒造のある智頭町の智頭宿 (ちずしゅく)では、杉玉工房という町づくりボランティアさんの工房があり
杉玉を製作・販売してます。
丁寧な仕事が評価され、注文が殺到、一年半待ちの状況だそうです。
この工房のおかげで、智頭宿内の家の軒先にはそこかしこに杉玉が吊るされ、杉玉通りになってます。
智頭宿には杉玉工房のほか、石谷家住宅(国の重要文化財)、諏訪神社、
さらには諏訪酒造もあり散策が楽しめる町に なっております。
ぜひ、智頭宿へおいで下さい。
なんだか時間がゆっくりと流れているように感じますよ。
(諏訪酒造株式会社 東田)

